えきねっとトクだ値の罠!お得に乗るはずが大損こいた話

「えきねっと」ってご存知でしょうか?JR東日本が提供している、インターネット上で新幹線や特急のチケットを購入できるサービスです。えきねっとにはいろんな罠が潜んでいるんですが、私も今回その罠にひっかかって大損こいてしまいました。これはトクだ値のデメリットを通り越して罠です。まったく、いろいろとややこしんだよ、JR!!

えきねっとトクだ値チケットを購入

水戸まで行く用事があったので、東京駅からえきねっとで常磐線特急を予約しました。

えきねっとで購入するだけで窓口で購入するより少し安くなるのですが、早い時期に購入すると「トクだ値」というさらにお得なチケットを購入することが出来ます。ちなみに、更にその上には「お先にトクだ値」という更に割引率の高いチケットまであります。

今回はトクだ値が選択できましたので、迷わずオトクな「トクだ値」チケットを購入しました。まさかあんな結果になるとはこのときは知る由もなく・・・。

チケットの発券

チケットはJR東日本のエリアでしか発券することができません。

https://www.eki-net.com/top/jrticket/guide/uketori/

なんて不便。えきねっとが世に出てからもう10年以上経ってると思うのですが一、いまだに変わらず。チケットが受け取れないトラブルも頻発しているというのに一向に改善しないとは、まったくJRの方々はいい感性しています。

私は東京駅で東海道新幹線からの乗り換えですので、一度改札をでてチケットを発券する必要があります。割引を受けるためと我慢して一度改札を出てチケットを発券します。チケットの発券時にはえきねっとに登録してあるクレジットカードが必要です。忘れるとチケットの発券を受けられません。友人にクレジットカードを忘れて再度新しいチケットを買い直させられるという鬼のような所業を受けた人もいますのでお気をつけください。

チケットレスという選択肢

えきねっとで購入したチケットは、SuicaやモバイルSuicaをつかってチケットレスで使用することが出来ます。その名残でまだ対応できずにいます。このチケットレスというのは非常に便利で、いちいち発券しなくても良いと言うのは精神的にも安心です。

というのも、みどりの窓口は言わずもがなですが、自動発券機もたまに混雑していることがあり、乗車時間が迫っているときは最悪です。発見するだけなのに時間がかかって電車に乗り遅れるなんてことが普通に起こりえます。

しかしながら、えきねっとのチケットレスは一癖あります。なんと使用するスマホで予約をしなければなりません。パソコンからチケットレスの予約ができないのです。全く意味がわかりません。東海道新幹線のチケットはパソコンで購入して、えきねっとはスマホに持ち替え購入する。不便。こんな怪しいシステムで、東海道新幹線からの乗り換えがスムーズに行くかどうかも不安になります。私がチケットレスに挑戦しない理由です。参考:https://www.eki-net.com/top/ticketless/

ただ今回のようなトラブルが起こることを考えたら、次からチケットレスに挑戦しようと思います。次、いつえきねっとを使うかわかりませんが。

時間がないのでそのまま乗車

ここからが罠にかかった話です。行きは問題なく指定した電車に乗りました。事件が起こったのは帰りの電車です。

問題だったのは、帰りのチケットも行きのチケットと同時に発券してしまったことです。帰りの時間がギリギリになってしまうと、発券のために券売機に並ぶ間に電車が行ってしまうという恐ろしいことになりかねません。それを危惧して帰りの分も発券しておきました。

ところが予想に反して用は思ったよりずっと早めにすんでしまいました。2時間くらい早めに終わったかと思います。

水戸駅に到着して電光掲示板(発車標)を見てみると、なんと特急ときわがいままさに出発するところではないですか!もうチケットを買い直している暇もありませんし、このまま乗っちゃえと乗ったわけです。

もちろんトクだ値チケットは指定された時刻の電車にしか使えないことは知っていましたが、まぁ、正規料金の差額を支払えばいいだろうと思ったのです。それよりも早く帰れる方が優先だと。

車内で新たにチケットを購入させられる

常磐線特急はシートの上に赤・黄・緑のランプが点灯するようになっており、緑色は予約済み、黄色はそろそろお客さんが乗ってきますよ、赤色は予約はないので誰でも座っていいですよ、と教えてくれます。

とりあえず赤色に座って車掌さんがチケットの確認に来るのを待っていました。水戸駅から数分したところで車掌さんが来ましたので、「カクカクシカジカで早めの電車に乗りました。もちろんトクだ値との差額は今お支払いさせていただきますよ。」とチケットを見せて説明したのです。

そしたら、車掌さんから予想外の回答が。

「いやいや、お客さん。トクだ値チケットは差額を払っても別の列車には乗ることができない限定チケットなんですよ。だから、新しくチケットを買い直ししていただくことになります。」と。

私はまさかそんな回答が返ってくるとは思っていませんでしたから、びっくりして理解するのに時間がかかってしまいました。「え、じゃぁこのチケットはどうなるんですか?」と聞いてみたところ、「東京駅についたらみどりの窓口で払い戻して下さい。もちろんキャンセル料はお支払いいただくことになります。」との回答。このシステムを考えた人は鬼なのでしょうか?人の考えることではありません。客からキャンセル料をとってやろうと考える鬼の仕業に違いありません。

「そんな馬鹿な話があるか!」と思わずキレてしまいそうになりましたが、グッと抑えて「では、新規にチケットを買います。おいくらですか?」と紳士に振る舞いました。

「乗車券と特急券合わせて、4,080円になります。」

え?4,080円?「え?そんな高額でしたっけ?」と質問してみると、「車内での購入価格は、正規の料金3,820円よりも割高となっておりまーす。」とさも当然というような顔で答えてきます。「いやいやいや、そんなさも当然のように言われても、オタクでもない限りそんなこと知りませんから。このシステム考えた人ほんとに鬼です。天下のJRですよ。そのへんの名も知らないツーリスト会社じゃないんですよ。そんなせこい商売いますぐやめてください。」、と言いたいところをグッとこらえて、払ってやりましたよ。ええ、現金で。カードがだめと言われたので。現金なかったらどうなるんだよ。

東京駅でトクだ値チケットを払い戻し

東京駅についたら一回外に出てみどりの窓口でチケットの払い戻しです。いつもどおりみどりの窓口には長い列が。並ばないわけにも行かないので、うんざりしながらも並びます。

スマホゲームで時間を潰しながら自分の番を待ちます。スマホゲーム万歳。

やっと私の順番が回ってきたので、チケットを払い戻してもらいました。最後にやっぱりキャンセル料はかかるのか?と食い下がって見ましたが、「HPにも記載されていますので。」との回答。ほんとに書いてあるのかと。(あとでえきねっとのHPを調べてみましたが、今回のようなケースのことは書かれていません。えきねっとを飛び越えてJR東日本のHPの隅々を探せば書いてあるのかもしれませんが、そんなの目を通してる暇は一般人にはありません。)

後日購入に使ったカードに払いもどしとキャンセル料の請求がいくとか。あぁ辛い。

ちなみに、私の順番が回ってきたときに隣の窓口のサラリーマンがたいそうご立腹されていました。盗み聞きしていると、どうやら1時間以上も待たされているとか。対応していた窓口のお姉ちゃんが裏に行って全然帰ってこなかったようで、しかも最終的な回答もこの窓口じゃできないというもの。そりゃ怒りもするよね。

合計いくら損したのか

今回、水戸->東京間でえきねっとトクだ値を使って移動したわけですが、結局いくらかかったかまとめてみます。

まず、正規の料金は、乗車券+特急券で3,820円です。

おとなしく指定した時間の電車に乗車した場合、3,480円です。

今回は、乗車券+特急券(車内販売)で4,080円+キャンセル料550円。

トータルで、トクだ値チケットよりも1,150円も損したことになります。正規の料金からしても810円も高額です。なんという悪どい商売。

まとめ

以上、えきねっとトクだ値を使って大損した話でした。トクだ値にかかわらずえきねっと自体も複雑なシステムで、知らない罠がそんじょそこらに潜んでいます。そしてJRで働いている人々には人情は存在しません。ルールに則って淡々と請求されます。こういう職業がきっとAIに奪われるのでしょう。

安いと言うだけで飛びつかず、しっかり調べて、それでも調べきれずに損をすることも最悪覚悟しながらも、せっかくの旅行ですので、楽しく気持ちよくJRをご利用ください。

4 COMMENTS

トニー

全く同感❗️
今回の3人の旅行でトータル8000円、損をしました。
もう絶対えきねっと利用しません‼️

K.Y.

8000円ですか!?それはご愁傷さまでした。なんとかしてもらいたいですよね。

FF

先ほど、少額では有りますが、常磐特急で¥680損しました。少なくてもチケットレスで乗ってるんだから、差額&未指定券扱いにしろよ!
それにしても、車掌のえきねっとは知りません的な存ざいな対応にはムカつきました。

FF

先ほど、少額では有りますが、常磐特急で¥680損しました。少なくてもチケットレスで乗ってるんだから、差額&未指定券扱いにしろよ!
それにしても、車掌のえきねっとは知りません的な存ざいな対応にはムカつきました。

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